2011年03月27日

「Simple is Best」神谷 隆之

私はシンプルなものが好きだ

例えば服や家具。私はあまり柄・模様がついていなく、無駄な装飾もついていないシンプルなデザインのものを好む。テストの答案作成やプログラミングのコード作成だってそうだ。数学や物理のテストの際は無駄な計算や式変形のない簡潔な解答こそ美しいと思うし、プログラミングのコードもよく整理されたスマートなものになるよう心がけている。

そんな私に物理はぴったりの学問だった

物理はシンプルさを追い求める学問である。物理学は物事の真理を追究する中で身の回りの物理現象をなるべく単純な数式で表そうとし、今までバラバラにあった理論を統一してまとまった1つの理論として記述しようとする。例えば地上の重力の法則と宇宙の天体運動の法則は別の理論だと考えられていたが、ニュートンによって同じ運動方程式の枠組み内で説明されることが示された。また現在の物理学者はこれと同じように物理の4つの基本的な相互作用を統一的に記述しようと夢見ている。

そんな物理学の思想は私の価値観にとても合っていた。シンプルな理論を追い求める学問。私にとってはとてもカッコよく魅力的なものに映り、私は大学で物理を学ぶことに決めた。

素粒子物理学とこれから

現在、世界最大の物理の研究施設であるCERNにおいて世界最大規模の素粒子物理学の実験が行われており、これによって物理の新たな統一理論の手がかりが得られるのではないかと考えられている。素粒子物理学の研究では既に知られた多くの物理現象の中からほんの一握りの新しい物理現象を探さなければならなく、そのためには膨大なデータが必要で、データ取得のために数年の年月を要する。

実は私はこの春に研究室を離れて民間企業に就職してしまうため数年以内に期待されている新粒子や新物理の発見に直接立ち会うことができなくなってしまい、とても残念である。しかし私はこの研究の結果をとても楽しみにしており、私自身は仕事では物理から離れても物理に興味を持ち続け、生涯物理を応援していこうと思っている。

物理学の将来に光あれ
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