2009年11月27日

「リレーエッセイをはじめるにあたって」岩崎 渉

世界で100万報/年のオーダーで出版され続けている膨大な学術論文と
それを生み出す研究者たち,そしてそこに記された知識のことを考える。

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哲学事典などを読むと,知識はまず何よりも認識として説明される。
「知識とは,確実で根拠のある認識をいう」(平凡社哲学事典)

認識が成り立つためには認識する主観が必要であるから,
研究者が自らの「知識を求める職業」ということについて改めて考えるとき,
"知識"を蓄積していく一方で,この膨大な"知識"にどのように主観として
向き合っていくべきかという問題に行き着くことは,確かに自然なことに思える。

私は研究者としてこれからどのような研究に取り組むかわからないけれど,
しばらくはこういった問題意識を持ちながら,しかし思弁的ではなく実践的に,
試行錯誤してみられればと思っている。

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友人に誘われて科学コミュニケーションについて
考えるようになってから2年以上が過ぎた。

私自身は残念ながら何か答えを見いだすというところには至らなかったけれど,
その過程で,広大な学問分野の若い研究者たちと知り合うことができた。

そこで,リレーエッセイをはじめてみることにした。


エッセイのテーマは学問や研究に何らかの意味で関係していればなんでもよいものとしたいと思います。
リレーをつないでくださる皆さまにあらかじめ感謝いたします。
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